【京都】水不足教訓に雨水タンクで節水 京丹波・中台の住民グループ[12/26]

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 京丹波町中台の住民が、樹脂製容器を雨水タンクに活用して節水に取り組んでいる。近年まで水の確保に
苦労した体験から始めたエコ活動で、洗車や家庭菜園などを雨水で賄う節水が草の根で広がっている。

 雨水利用に取り組むのは、10年ほど前から民間の不動産業者が販売した宅地に住む住民グループで、
京都市内や大阪府から移ってきた人が多い。一帯が町の給水地域外だったため、業者が井戸を掘ったが
水不足や濁水などに悩まされてきた。雨水利用を始めたのは約3年前。町に水道整備を求める運動を行い、
水へ関心が高まったのがきっかけだった。

 住民の知人を介し、大阪府茨木市の工場から樹脂製の大型容器を入手。容量約200リットルの容器に
蛇口を付けるなど加工し、家庭用の雨水タンクとして再利用している。水の容量を増やすため、タンク
4−5個をつないだり、ごみ取りのネットを取り付けるなど独自の工夫を施している。

 昨年、ようやく町営水道の給水が始まった後も、引き続き節水対策として雨水を使い続ける住民が多い。
また、効果に着目した近隣や兵庫県などの住民からも引き合いがあり、現在では約30世帯が利用している、
という。
 自宅周りや家庭菜園にタンクを設置している市田肇さん(67)は「水では苦労したので、今も住民の
水への関心は強い。都市部に比べ水道料金も高いので、タンクが役立っている」と話している。

京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008122600085&genre=K1&area=K40

画像:雨水利用に取り組む住民。タンクをつないだり、ごみ取りネットを付けるなど独自の工夫を凝らす
http://www.kyoto-np.co.jp/static/2008/12/26/P2008122600085.jpg