★オーバーランは発足以降最悪11件/今年のJR四国
JR四国のオーバーラン発生件数
JR四国で今年、所定の停車位置を行き過ぎるオーバーランが24日現在、11件発生し、会社発足以降、最悪となっている。
すべて人的ミスで、うち8件は考え事や漫然運転などのうっかりミス。車掌が出発時間に遅れるミスも2件あった。
体質とも取られかねない事態に、松田清宏社長は24日の定例会見で「プロとして仕事をしているにもかかわらず、
誠に恥ずかしい」と謝罪した。
JR四国によると、1987年の発足以降、オーバーランが年間ゼロだった年はなく、これまでの最多は2005年の9件。
06年7件、07年4件と減少傾向だったが、今年は11件と急増。利用客約750人に影響を与えた。
今年の原因は、うっかりミスが八件、ブレーキ操作ミスが3件。うっかりミスの内訳は、「考え事」4件、「漫然運転」3件、
「通過駅との思い込み」1件。運転士の運転歴をみると、20年以上が5人と最多、19―5年が2人、4年以下が4人。
2度ミスした運転士はいなかった。
事案では、6月28日、7月6日、同12日と短期間に続発したほか、10月14日には、さぬき市内のオレンジタウン駅で、
特急列車が約950メートルもオーバーラン。また、車掌の乗り遅れは、二度寝と乗車列車の勘違いの2件で、
ともに出発が3分遅れた。
同社はオーバーラン対策として、06年度から運転状況記録装置に連動し、自動で非常ブレーキが掛かる誤通過防止
支援装置の導入を進めているが、進ちょく率は17・4%にとどまる。
人的ミスへの対策として松田社長はこれまでも「1人ひとりの意識を徹底するしかない」と強調してきたが、
それでもミスは繰り返されているのが現状で、さらなる安全意識の徹底が求められている。
▼ソース:四国新聞
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/article.aspx?id=20081225000108 ※画像:JR四国のオーバーラン発生件数
http://www.shikoku-np.co.jp/img_news.aspx?id=20081225000108&no=1