【経済】金融庁、新銀行東京に改善命令へ 融資審査の不備で[12/26]

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 金融庁は25日、経営難に陥っている新銀行東京に対し、業務改善命令を出す方針を固めた。26日にも
発動する。同行では融資資金をだまし取ったとして元行員が詐欺罪で起訴されている。審査の不備による
ずさんな融資も指摘されており、内部管理体制に重大な問題があると判断した。

 同行は東京都主導で設立。現在も大株主で今年に入り、同行の救済のため400億円を追加出資している。
都の株主責任も問われそうだ。

 新銀行東京を舞台にした詐欺事件は、元行員のほか、金融ブローカーなども介在。経営実体のない会社の
決算書を偽造するなどして同行から不正に約1億円の融資を引き出し、だまし取った。

 金融庁は、同行の経営陣を含めた組織的な事件ではないものの、融資の審査体制が極めて甘く、詐欺に
付け込まれる要因になったと認定。

 また、5月から7月まで実施した立ち入り検査で、開業前に都が作成した過大な経営計画に縛られ、
ずさんな融資を繰り返した結果、経営悪化につながったと指摘したとみられる。

 新銀行東京は都が1000億円を出資して2005年4月に開業。その後、不良債権が膨らみ、
約1000億円の累積損失を抱えたため、都から400億円の追加出資を受けた。

中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008122501000828.html