★福井大病院、NICU10年度整備 医師、看護師確保など条件
新生児集中治療室(NICU)の全国立大病院での未設置解消を目指す文部科学省の計画を受け、
福井県の福井大医学部附属病院は2010年度に設置する方針を決めた。NICUを整備する上で
必要な専任医師確保などの条件を満たすのに時間がかかるため、国の計画がスタートする09年度での
設置は見送られた。
未熟児など、手厚いケアが必要な赤ちゃんを受け入れるNICUは、同大をはじめ9つの国立大学病院で
設置されていない。東京都や北海道などで妊婦、未熟児の受け入れが断られた理由として、
NICUの満床が挙げられている。
このため同省は来年度から4年間に財政支援などを行い、国立大病院の未設置を解消する計画を
示している。
福井大では、計画を受け11月ごろから検討を開始。現在、保育器などを備えたベッドが6床あり、
未熟児の治療を行っている小児科未熟児診療部をNICUに格上げ≠キることにした。
ただ、NICUには医師や看護師の体制などの基準がある。小児科医など専任医師を1人以上配置し、
患者3人に対して看護師1人を配置することが条件。同大によると、24時間診療となるNICUには
15人程度の看護師を確保しないといけない。専任医のほかに5人以上の医師による当直体制
づくりを進める必要もあるという。
▼ソース:福井新聞
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=5902