ブログに書かれた口コミ情報から、商品や店の評判を引っ張り出して評価ごとに分類する技術を、
奈良先端科学技術大学院大と情報通信会社「ニフティ」が開発した。まだ、試験段階だが、筆者の
実体験か、伝聞によるものかも分類でき、商品購入の下調べの参考になりそうだ。
この技術は、ホームページ「みんなの経験」で公開した。
ブログは商品などの口コミ情報の宝庫になっているが、評価は主観的なため、参考にすべきか迷うことが
多い。
乾(いぬい)健太郎・同大准教授(情報科学)らは、興味をもった商品や飲食店、観光地の評判を
検索する際、ブログ内で使われている単語の組み合わせや文脈から、その評価が肯定的か否定的か
分類できる手法を開発した。
まず「便利」「清潔」「トラブル」「不足」など肯定か否定か、はっきりしている単語約1千語を
選び出して、大量のデータから一緒に使われやすい動詞との組み合わせを調べた。さらに、似たような
組み合わせから、1千語以外の単語からも、全体で良い評価か悪い評価か判断できるようにした。
また、「○○を使った」「××と聞いた」といった表現の有無から、評価が「買った」「利用した」
など実体験によるものか、「良さそうな(悪そうな)噂(うわさ)」など、伝聞によるものか表示した。
乾准教授は「今後さらに、分類の精度を高めれば、企業のマーケティングや行政サービスの評価にも
応用できると思う」と話している。
asahi.com
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200812200086.html