冬に出産予定の妊婦は、ほかの季節に出産する妊婦と比べ、妊娠中期から後期の血圧の上昇幅が
大きく、後期の血圧も高いことが東北大大学院医学系研究科の目時弘仁医師(臨床疫学)らの
グループによる研究で20日、明らかになった。
国内の出産は年間約100万件あるが、約1割が妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)にかかっている。
発症原因は不明だが、妊娠後期にかかることが多く、目時医師は「冬に出産予定の方は、夏時点の
血圧が低めに出がちで、お産にかけて大きく上昇している場合があるのでこまめに血圧を測って
ほしい」としている。
宮城県岩沼市のスズキ記念病院で2006年10月−07年9月に妊娠が判明した101人
(平均30・7歳)の協力を得て、自宅で起床後1時間以内に家庭用血圧計で測定してもらった。
一般的に妊婦の血圧は妊娠中期にいったん低くなり、お産にかけて上がる。7月出産予定の妊婦は、
血圧が最も低い時期と比べ、妊娠後期の40週は血圧の上の値が107・5と、上昇幅は3・1に
とどまった。これに対し、1月予定の妊婦は上の値が112・0。上昇幅は12・8と約4倍大きかった。
共同通信
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008122001000395.html