スポンサー対決には完勝? パナソニック高笑い…G大阪 胸のロゴで世界デビュー
負けはしたもののG大阪の活躍で、笑いが止まらないのはユニホームの胸に燦然
(さんぜん)と輝くチームの親会社「パナソニック」だ。(夕刊フジ編集委員・久保武司)
西野朗監督(53)は会見で「(点が入って)面白かったと言われたが、僕は
面白くない」と悔しがり、攻守の原動力になったMF遠藤保仁(28)も「5失点も
してしまいましたから…。試合の点数はつけられません」と笑顔はなかった。
しかし、この試合でガンバ大阪は、全国区はもちろん、世界のメジャー
クラブにも仲間入りできる内容を見せつけた。後半40分にPKを蹴った遠藤は、
いつものコロコロPKで行くかと思いきや「相手(GKファンデルサール)の身長
(1メートル95)が高かったからね。なかなか動いてくれなかった。ニュータイプ
のPKではないですよ。少し強く蹴っただけ」と苦笑い。受けたファンデルサール
も「思ったより遅くなかったじゃないか」と苦笑いだった。
わざわざドイツから観戦に訪れたドイツサッカー協会・ベッケンバウワー
副会長(63)も「日本のサッカークラブがこれほどうまくなったのは驚きだ」
と称賛した。現役時代は皇帝とうたわれたドイツのサッカーの神様。
Jリーグスタート時に浦和レッズの試合を観戦した際には「まさか、これは
サッカーではないよね」と皮肉を込めたことを思えば、格段の進歩といえる。
また、多くのJリーグクラブが世界不況に苦しむ中、G大阪はビクとも
していない。それもこれも胸スポンサーの「パナソニック」のロゴの
おかげだ。胸部分のロゴはJリーグ一律の定価で年間5億円といわれる。
大阪では多くの企業が「ガンバの胸スポンサーになりたい」と手を挙げて
いるが、関係者は「ガンバの場合、胸のロゴはパナソニック以外、NG。
あそこはパナソニック以外、立ち入り禁止の場所です」と言う。
今年10月1日、松下電器産業株式会社からブランドイメージの統一
などを目的としてパナソニックに会社名を変更した。今回のクラブW杯
が胸のロゴとして事実上の世界デビューだった。それも対戦相手の
胸には今大揺れの「AIG」がついているとあって、試合にこそ負けたが、
胸スポンサーの「力」は明らかにG大阪に軍配が上がった。
また、「マンU戦に勝ったら」という条件があったG大阪自前の
“パナソニックスタジアム構想”も、この試合で対等に戦うことができた
とあって、ほぼクリア。2011年にパナソニックが単体で総額150億円以上
を負担する形で「建設してもいいという流れになる」(G大阪関係者)という。
もちろん、負けは負け。後半29分からの5分間で立て続けに3点を
失った。西野監督は「あの5分間がいつもは90分なのでしょ? ヤバイ
と思ったシュートは全部ゴールになっていた」とうなだれた。マンUが
90分間、本気で来ていたら5失点では済まなかったというわけだ。
▽ソース ZAKZAK 2008/12/19
http://www.zakzak.co.jp/spo/200812/s2008121921.html 画像
http://www.zakzak.co.jp/spo/200812/image/s2008121921ganba_b.jpg 敗れはしたものの「パナソニック」のPR効果は絶大。世界に“ガンバあり”を印象付けた
※モバZAKで記者自ら確認