文化審議会は16日、私的録音録画小委員会を都内で開いた。著作権者の許諾なくインターネット上に
流された携帯電話の着信メロディーなどの音楽や動画の入手を法律で禁止することなどを盛り込んだ報告書を
まとめる。
無許諾で音楽などをネット上に流す行為は、著作権法違反で取り締まり対象だが入手の規制はなかった。
報告書では入手に罰則を設けないが、違法と明確に位置付け、著作権侵害を防ぐ音楽業界などの動きを後押し
する。報告書を受け、文部科学省は次期通常国会に著作権法改正案を提出する。
一方、iPod(アイポッド)やハードディスク駆動装置(HDD)内蔵型録画機器の販売価格に、新たに
著作権料を上乗せするかどうかは委員の賛否が分かれており、引き続き検討する。
ネットでの違法配信は、多機能の携帯電話や動画投稿サイトの普及に伴い増加。着信メロディーに関する
日本レコード協会の昨年度の調査では、違法サイトからのダウンロードが正規サイトからの入手を約
7000万件上回る年約4億件に上っている。
共同通信
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008121601000209.html