農林水産省は十五日、食品残さを使った家畜飼料「エコフィード」の認証制度を本年度内に始めることを
決めた。飼料の品質を保証することで農家の利用を促し、二〇一五年度までのエコフィード生産倍増を目指す。
同省などによると、国内の食品残さ発生量は飲食店や食品工場で年間千百万トン、道内も食品加工残さだけで
約四十万トンに上る。ただ、飼料化はその二割にとどまり、四割は廃棄されているのが実情。残さの飼料への
混合比や栄養価もまちまちで、農家が使いづらい問題もあった。
新制度は重量比で食品残さを20%以上使い、タンパク質、脂肪など栄養成分の記録を残すなどの基準を
満たした飼料をエコフィードと認証。パンくず、酒かすなど利用度の低い残さも5%以上使うこととし、
幅広い残さの利用を促す。
エコフィード販売業者は、専用の認証マークを飼料の容器などに表示できる。
同省は今後、エコフィード由来の畜産食品にも表示を広げ、消費者にアピールしたい考えだ。
北海道新聞
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/agriculture/135391.html