県教育委員会は、将来的な生徒数の減少を見据え、二〇〇九年度に予定していた県立沼田高校(沼田市)と
県立沼田女子高校(同)の統合を白紙に戻し、両校を含む利根沼田地区の公立高校五校の再編整備計画を
見直すことを決めた。 (中根政人)
五校(沼田、沼田女子、尾瀬、利根実業、利根商業)の一学年の定員の合計は八百八十人。今年三月末の
中学卒業者は九百九十二人だったが、十五年後には六百五十二人にまで減少する見通しが示されている。
県教委は〇五年に利根沼田地区の再編整備計画を策定。沼田と沼田女子を〇九年度に統合し、男女共学の
高校を新設することを盛り込んだが、地元からの反対意見が強いため、今後は両校の統合も含む再編の
枠組みなどを幅広く議論することにした。
五校のうち、地元五市町村でつくる利根沼田学校組合が運営する利根商業高校について、組合側が県への
運営移管を要望していることも踏まえ、県教委は「地域全体の高校の基本的な方向性を再検討する必要が
ある」としている。
東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20081214/CK2008121402000147.html