振り込め詐欺の被害が止まらない。8日午後、桐生市内の無職女性(57)が現金約120万円を
だまし取られたとして桐生署に被害届を提出。同署が振り込め詐欺(還付金詐欺)事件として捜査を
始めた。5日にも市内の男性(80)が約100万円を奪われたばかり。一向に減らない卑劣な犯行に、
同署では「ATM(現金自動預払機)周辺の警戒など、対策はしているのだが…」と頭を抱えている。
同署によると、犯人は男で、8日午前11時ごろ、「医療管理事務所」を名乗って女性方に電話をかけ、
「医療還付金がある」などとかたり、「03」で始まる電話番号を伝えた。
その後、女性がその番号に電話すると、犯人は「女性の分として1万4580円、夫の分として
1万8710円の還付金がある。近くのATMで手続きをしてください」などとうそを言った。
女性が近くの金融機関のATMへ行って再び電話し、犯人の指示通りにATMを操作すると、
都内の銀行支店の二つの口座に合計約120万円を送金し、だまし取られた。
女性は送金後、「(振り込みの)控えは捨ててください」との犯人の言葉を不審に思い、被害を
通報した。
同署などではATM周辺の警戒や、地域の巡回連絡の際に注意を呼びかけるなど、振り込め詐欺の
防止を図ってきたが、被害がなくならないのが実情。「電話で還付金と言われたらあやしいと思い、
家族や警察に相談を」と繰り返し警告する。
ウェブ桐生タイムス
http://www.kiryutimes.co.jp/news/1209/0812095.html