角的貿易交渉(ドーハ・ラウンド)で、ファルコナー農業交渉議長とワセッシャ
鉱工業交渉議長は6日、最終合意の前提となる大枠合意5次案を加盟国に提示した
。各国は年内の大枠合意へ向け、今週末の非公式閣僚会合開催を目指しており、議長案はそのたたき台となる。
農業分野では、一律的な関税引き下げの例外となる「重要品目」を「全品目数の原則4%」とし、
低関税輸入枠を拡大するなどの条件付きで2%の上積みを認める内容。7月の閣僚会合でラミー
事務局長が示した調停案「原則4%、最大6%」を踏襲した。コメなどを念頭に8%確保へ巻き返しを目指す
日本にとっては、依然厳しいものになった。
また、低関税輸入枠が設けられていない日本の砂糖などを重要品目に
入れるには枠の新設が必要になるが、新設を認めるかどうかは従来通り両論併記とされた。
ただ、付属の作業文書で輸入枠を大きくする場合は認める案も示された。
一方、先進国と途上国が対立する鉱工業分野では、高関税品目ほど関税率
の引き下げ幅を大きくする考えを維持。先進国は8%を、
途上国は25%をそれぞれ関税の上限とした。
毎日jp
http://mainichi.jp/life/money/news/20081208k0000m020063000c.html