★セレブのホームレス支援、新聞入れる防寒強化ジャケット カナダ
【12月7日 AFP】零下の気候となるカナダの厳しい冬の間、路上で生活するホームレスの人びとを支援しようと、
世界のセレブたちが特製防寒コートの配布キャンペーンに参加している。
名付けて「氷点下15度ジャケット(15 Below)」は防寒防風仕様。さらに、保温効果の大きい新聞紙を詰めて
気温の低下をしのげる特別ポケットが腕、胴、フード部分に用意されている。
ジャケットを製作したのは、北米をターゲットとする広告会社TAXI。モデルのハイジ・クラム(Heidi Klum)と
ロック歌手のエルトン・ジョン(Elton John)がサインしたこのジャケットを15日まで、ネットオークション大手
イーベイ・カナダ(Ebay.ca)で競売にかけている。
これまでにもこの「氷点下15度ジャケット」の運動に共鳴し、オークション用のサインをした著名人は、英ロックバンド、
レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)のボーカリスト、ロバート・プラント(Robert Plant)、俳優のマイケル・ケイン(Michael Caine)、
コメディ俳優のジョン・スチュワート(Jon Stewart)などがいる。
競売での収益金は「氷点下15度ジャケット」3000枚とともに、ホームレスの支援活動を行っているキリスト教団体、
救世軍(Salvation Army)に寄付される。救世軍では11月22日から食糧配給所などで無料配布を始めた。
TAXIのクリエイティブ・ディレクター、Steve Mykolyn氏は、カナダ人デザイナーLida Badayを起用したこのジャケットの
着用テストを自分で実際に行った。医療スタッフを付き添ってマイナス29度からマイナス18度までの環境で8時間以上、
試着した。「新聞紙にはものすごい保温機能がある。ジャケットに詰め込んだ時の効果は素晴らしかった」
救世軍広報担当のアンドリュー・バーディット(Andrew Burditt)氏は最初、ホームレスの人たちの尊厳を尊重していない
アイデアではないかと懸念した。しかし、「新聞を詰めても見た目が気にならず、着心地も快適なデザイン」になっており、
救世軍ではすすんで配布に協力することにした。
「氷点下15度ジャケット」の真価が発揮されるのは、カナダの街頭が時にはマイナス30度以下まで凍てつく、
これからのシーズンだ。(c)AFP/Deborah Jones
■ソース:AFP(画像あり)
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2546678/3593297