安曇野市は5日、鳥インフルエンザ対策として、観光客らにハクチョウへの餌やり自粛を求める看板を、
市内の越冬地の犀川白鳥湖と御宝田遊水池に設置した。万一の感染リスクを考慮し、近づきすぎないよう
呼び掛けている。
それぞれの越冬地の入り口2カ所に看板、観察小屋に2枚の張り紙をした。いずれも同じ文面で「給餌は
当分の間ご遠慮いただくこととしました」「観察される際は、適切な距離を保ち、温かく見守って」と記した。
犀川白鳥湖では、市職員4人が作業。白沢勇一・市観光振興担当係長は「市として対策を講じないわけ
にいかない。自粛をお願いするのは(餌やりなどでの)接触であり、観察がいけないわけではない」と
話している。
看板設置に立ち会った「アルプス白鳥の会」によると、5日現在の安曇野への飛来数は150羽。
原とみ子会長(74)は「遠方から来た人に自粛をお願いするのは心苦しいが、看板によって理解して
もらえると思う。ハクチョウは病気にかからず、元気でいてほしい」と願っていた。
信濃毎日新聞
http://www.shinmai.co.jp/news/20081206/KT081205SJI090018000022.htm