【野球】選手の出場辞退で騒動勃発！ 本質的な「矛盾」を抱えたままのWBC

　開催まであと3ヵ月を切ったにもかかわらず、ＷＢＣ（ワールド・ベースボール・
クラシック）のドタバタ劇が続いている。監督の人選が二転三転し、10月末にようやく
原監督に決定。コーチ陣も決まり、これから本格的なチームづくりに入ることができ
ると思った矢先、今度は選手選考で再び騒動が起きている――。まずはこれまで
の経緯を振り返りながら、このＷＢＣ騒動の根本的な問題点を考えてみよう。

■迷走を続けた監督選考
　そもそも、ＷＢＣの代表チーム編成を目指して加藤良三・プロ野球
コミッショナーが作った「ＷＢＣ体制検討会議」は、なぜそのような構成
メンバーになるのか非常に理解しにくいものだった。メンバーは加藤氏の
ほか、王・特別顧問、星野仙一氏、野村克也・楽天監督、高田繁・ヤクルト
監督、野村謙二郎・野球解説者の6人。王氏が中心になって議事を進め
たのであろうが、10月15日の第1回検討会議から雲行きが怪しくなった。

　というのも、「現役監督には負担が大きすぎる」との意見が多くでて、
星野氏が有力候補に上げられたからだ。会議後、野村氏は、報道陣に
対して「出来レースじゃないか」と会議内容を批判した。「出来レース」の
意味は、いうまでもなく星野氏を代表監督に就かせる、という渡辺恒雄・
読売新聞本社グループ会長の思惑どおりに事を運ぶということだ。

　その野村発言が波紋を呼ぶなかで、さらに大リーガー・イチロー選手が検討
会議を痛撃する発言をした。「現役監督を外すというのは、本気で最強のチームを
作ろうとしているとは思えない」「ＷＢＣは、オリンピックのリベンジをするような大会
ではない」。　イチロー発言の衝撃力は大きく、まず、10月22日、星野氏が公式サイト
で代表監督固辞を表明し、「出来レース」が崩れた。そして、10月27日に開かれた
第2回検討会議では、現役監督も代表監督候補に入れることにして人選が行われた。

　その結果、原辰徳・巨人監督が代表監督に選ばれた。その経緯について
王氏は記者会見でこう話した。 「ユニフォームを脱いでいる人の中で候補が
出てこなかった。じゃあ『現役監督で』となり、『原監督がいいんじゃないか』
という話が出てから時間はかからなかった」。報道によると、原氏の名を出した
のは加藤氏だったようだ。加藤氏は、代表監督の人選を一任された際、人選
の基準について「一番大事なことはＷＢＣで勝てるチームづくり」と発言した。
その基準から加藤氏は、原氏を適任と考え、推したのであろうか。

　すくなくとも、「勝てるチームづくり」ということから見て、原氏以上の経験、
実績を持つ野村氏の名が挙げられてもよかったはずだが、加藤氏は野村氏
の名を出さなかった。原氏であっさり決まったという裏には、渡辺氏の意向を
汲んで、現役であれば原氏に決めるという筋書きが加藤氏にあったのでは
ないか、と勘ぐりたくもなった。　ともかく、ばか騒ぎの様相を呈したＷＢＣ代表
監督問題もなんとかけりがついた、と思うまもなく、次なる騒ぎが持ち上がった。

>>2以降に続く

>>1の続き

■中日選手の出場辞退と落合氏の鋭い指摘
　原・代表監督をはじめ山田久志・元中日監督ら6人の現場スタッフが決まり、
スタッフ会議での代表選手選考に入った。最初に48選手をリストアップしたが、
11月21日のスタッフ会議までに中日の岩瀬、森野、高橋、浅尾の4選手が
全員辞退した。同会議後、原氏は、「1球団においては、誰ひとりも協力者が
いなかった。やや寂しいことでした」と不満と悔しさを隠さなかった。これを
きっかけにして、「中日は球団ぐるみでボイコットしているのではないか」
といった批判の声が上がり、波紋は広がった。

　渦中の落合博満・中日監督は、報道関係者の投げかける問いに明確に
答えた。落合氏は、4選手の辞退は、球団や監督が主導したボイコットではなく、
あくまでも選手の意思によるものである、と断言。とくに、北京オリンピックに
出場した岩瀬、森野両選手は、「もう二度と行かない。断ってください」といった、
という話は、北京オリンピックの後遺症の重篤さを思わせ強く印象に残った。

　また、落合氏は、ＷＢＣ代表編成のあり方を根本的に批判した。「公式戦以外
のイベントへの参加の強制権はない。プロ野球選手は球団の社員ではなく、
個人事業主。故障をした時の保障もないし、自分のことを考えるのは一番の権利。
全部ＮＰＢがフォローしてくれるならいいけど、理想論を掲げられて一番困るのは
選手だ。みんな出てくれると思っているのが大間違い」。

　落合氏の批判は、正鵠を射ている。ＭＬＢ（大リーグ機構）の単独行動主義に
よって作られたＷＢＣに対してＮＰＢは、どのように対応すべきかという基本方針
を持っておらず、すべて場当たり的な対応で済ませてきた。

　なぜ、ＮＰＢは、それほどいい加減なのか――。その原因と考えられるのは、
「日本代表」というオフィシャルな看板を掲げながら、一方では、アジアラウンド
（地域予選）を主催する読売新聞の利益が絡み、渡辺氏が影響を与えている
という本質的な矛盾を抱えていることだ。その矛盾を克服しないかぎり、
今後も同じ騒ぎを引き起こすことになろう。

■ＮＰＢに求められる規定づくり
　ＮＰＢは、労組選手会と共同して、ＷＢＣに対する基本方針を定めなけ
ればならない。その方針には、ＷＢＣを権威付けるために一企業の利益が
絡む主催方式を止めるよう、ＭＬＢに強く要請することも含めるべきである。
それとともに具体的な規定づくりに取り組む必要がある。落合氏が指摘
したように、オリンピックやＷＢＣのような海外イベントへの参加について、
ＮＰＢは強制権を持っていない。また、持つべきではない。

　したがって、「みんな出てくれると思っているのが大間違い」であり、参加
協力を求めるのであれば、そのための規定が必要となる。当然、野球協約
の中で明文化しなければならないだろう。その場合でも、選手の意思を
最大限優先させなければならないのはいうまでもない。ＷＢＣ騒動が何一つ
建設的なものを生み出していないなかで、落合氏は、ＮＰＢのお粗末さを批判
することを通して改革の必要性を示唆したものと受け止めるべきであろう。

▽ソース　ダイヤモンド･オンライン
http://diamond.jp/series/sports_bubble/10010/

またやき豚どものワガママがはじまった。

王建民でないのがな。日本で見たかったわ

つまり五輪やWBCは読売主導による中日・阪神潰しということが明確なわけですねｗ

W　わがまま
B　ばっかり
C　高給役立たず

結局どこ団体も腐ってくるからな野球しかり

>>1
>>2

　すんごい　分かりやすかった　ありがとう

【裁判】候補者の参加辞退で騒動勃発！本質的な「矛盾」を抱えたままの裁判員制度


でも通じるなコレ

出たいヤツが出る。出たくないヤツは出ない。
それだけでいいし、それだけのことでしょ？
ただ、出た選手には何か特典を与えたらいいと思うよ。
例えば、ＷＢＣ後に毎年行使出来る終身ＦＡ権を与えるとかｗ

>>1-2
テレビではこういう意見は黙殺されてる感じだな。

>>11
まぁテレビでわざわざWBCの問題点を指摘する意味は特にないからな。
そんなものは内部の人間が気にして改善することだし、お客さんに
マイナスポイントをアピール必要もないだろ

出られるのは名誉なことだけど、ケガの保障も何にも無いからな。もっと選手が出やすい環境にしろよ