米国と中国が貿易不均衡など経済問題を閣僚級で話し合う「第5回米中戦略
経済対話」が4日、北京で2日間の日程で始まった。米国発の金融危機に関連
し、中国側代表の王岐山副首相は冒頭に「米国は経済安定へ必要な措置を取
ってほしい。中国が投資した資産の安全確保を求める」と述べ、中国が持つ大
量の米国債などのドル資産の保全を要求した。
一方、米側代表のポールソン財務長官は「国際経済システム強化のために、
米中が国際機関とどう協力できるか話し合いたい」とし、世界的な危機克服に向
けた協力強化についても討議する。
対話では、中国の巨額な対米貿易黒字の是正に向けた人民元改革も重要な
議題となる見通し。中国の対米黒字は10月だけで約174億ドル(約1兆6000
億円)に上る。人民元は対ドルで12月に入り急落し、対米輸出の急減で苦境に
陥った輸出企業救済のため、中国側が元安に誘導しているもよう。人民元切り
上げを求める米側と激しいやりとりが予想される。
2008/12/04 11:59
【共同通信】47NEWS
http://www.47news.jp/CN/200812/CN2008120401000173.html