みやき町に暴追プロ 県が派遣決定助言や連絡調整へ
指定暴力団・道仁会(本部・福岡県久留米市)のみやき町への拠点移転問題で、県暴力追放運動推進
センターは2日、前専務理事で元県警生活安全部長の丸山保武さん(65)を、同町と鳥栖市でつくる
暴力追放連絡会に派遣することを決めた。丸山さんは3日から町に常駐し、暴追運動について助言をす
るほか、両市町と県、県警、県弁護士会などとの連絡調整役を務める。
丸山さんは2003年、生活安全部長を最後に県警を退職し、県暴追センターの専務理事に就任。
今年3月に退職した。11月下旬に道仁会がみやき町白壁地区の元保養施設を改修していることが発
覚し、末安伸之町長が「進出阻止を図り、暴追運動を進める上で、現職警察官か県警OBを派遣して
ほしい」と県に要請。これを受け、県は丸山さんを2日付でセンターに再雇用した。
丸山さんは同日午後、町役場を訪れ、「県警では暴力団の捜査担当も長かった。みなさんのお役に
立ちたい」とあいさつ。職員らは拍手で歓迎した。
丸山さんは「11月28日の両市町合同の住民説明会も見たが、大勢の住民が参加し、安全を願う
気持ちの大きさを実感した。暴追では住民の気持ちが折れたらいけない。自分の経験とノウハウを生
かしてほしい」と話していた。
末安町長は「全県挙げて道仁会の進出阻止に取り組む県の決意が伝わってきた。大変ありがたく、
力強く感じる」と感謝した。警察官の詰め所については、用地交渉が終わり、近く正式に設置が決ま
るという。
みやき町、鳥栖市と県、県警、鳥栖署は2日、みやき町役場で会合を開き、7日午前10時から元
保養施設周辺で開く総決起集会の内容を話し合った。
町によると、地域住民に加え、県市長会、県議会などにも参加を呼びかけており、参加人数は25
00人規模になる予定。暴追アピールを宣言、デモ行進し、道仁会進出反対のシュプレヒコールを上
げる。バスをチャーターし、会場と町役場、町保健センターなどとの間をピストン輸送する。
(2008年12月3日 読売新聞)
ソース:読売新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saga/news/20081202-OYT8T00842.htm