「ニンテンドーDS」専用ソフト複製データ、無断販売容疑で3人逮捕
任天堂(京都市)の携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」シリーズの専用ゲームソフトの複製データを
無断で販売したとして、京都府警は13日、雑貨販売会社元社長・朝霧由章容疑者(37)
(大阪府寝屋川市)ら3人を著作権法違反(譲渡権侵害)容疑で逮捕した。
ゲームソフトの違法販売への譲渡権侵害容疑適用は初めて。
他の2人は、朝霧容疑者の母で同社社長・岡田安枝(58)、アルバイト・木村健太郎(21)両容疑者
(ともに寝屋川市)。
発表では、3人は7月、「マリオパーティDS」など5本のデータを複製したマイクロSDカードを、
複製ソフトを利用可能にする機器「マジコン」と共に1万980円で京都市の男性(41)に販売し、
任天堂の著作権を侵害した疑い。3人は容疑を否認している。
朝霧容疑者らが作ったとみられるホームページ(HP)では、「DSゲームはダウンロードする時代」とうたい、
100本以上のソフトに数百円の価格を付けて掲載。府警は5月、このHPを発見し、今月11日に
任天堂から告訴を受けていた。
「ニンテンドーDS」シリーズは、4年前の登場以来の販売台数が世界で8400万台以上。
一方、ファイル交換ソフト経由などによるインターネット上へのゲームソフトのデータ流出も横行し、
コンピュータソフトウェア著作権協会(東京)は、国内被害額を少なくとも60億円以上とみている。
ただ、マジコン自体やネット上のデータのダウンロード行為に違法性はなく、同協会は
「不正複製ソフトの使用やダウンロードは規制し、マジコンの流通も取り締まるべきだ」としている。
(2008年11月13日21時08分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081113-OYT1T00613.htm