★解散先送りへ ぼやく事務所も かさむ経費や契約切れ
政府・与党が衆院の解散・総選挙を先送りする方向で調整に入ったことを受け、
県内の立候補予定者の事務所では28日、「怠りなく準備を進める」と冷静に受け止める一方、
「事務所の契約が切れる」などといったぼやきも聞かれた。
大分1区では、こまめに集会を開いてきた民主現職・吉良州司氏の秘書が
「1月解散ならこのまま戦えるが、4月まで延びれば、全くの仕切り直しになる」と困惑。
自民新人・穴見陽一氏の事務所幹部は「(解散の)可能性が残っている以上、活動に変更はない」と強調。
しかし、解散が来年になれば実動部隊の市議が2月の市議選に向けて戦列を離れることを懸念、
事務所の契約期限も切れるという。
共産新人・山下魁氏は同日、大分市中津留の党県委員会で事務所開きを行い、
林田澄孝・県委員長が「金融危機を口実に延ばしているだけ。
延びれば延びるだけ、勝利の土台を築くことができる」とあいさつ。
山下氏も「訴えを続ければ多くの人が共感してくれるはずだ」と力を込めた。
大分2区では、自民現職・衛藤征士郎氏が、選挙区内を旧36市町村単位で一巡するなど臨戦態勢。
事務所幹部は「先延ばしが決まったわけではない。準備は怠りなく続ける」と話した。
社民・重野安正氏(比例九州)は、26日に福島瑞穂党首と選挙区内を遊説したばかり。
選対幹部は「決起集会の日程も練り直さなければならない。仕切り直しは大変だ」と言う。
大分3区では、自民現職・岩屋毅氏が、11月1日に予定していた事務所開きを延期。
事務所幹部は「地元の声を聞いても、選挙より景気対策をとの声が強い」としながらも
「事務所経費がかさむ」とぼやいた。
民主・横光克彦氏(比例九州)は、19日に開いたばかりの事務所の契約が来月末に切れる。
秘書は「先送りが決まっても、選挙区内を回る余裕ができたととらえたい」と話していた。
讀賣新聞
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/oita/news/20081029-OYT8T00077.htm