★京滋、相談300件中5件 旧五菱会ヤミ金、返還申請進まず
指定暴力団山口組系の旧五菱会のヤミ金融事件で、没収された犯罪収益金の一部29億円の返還申請が、
全国的に進んでいない。京滋でも、支援団体には約300人の被害者から相談があったが、
実質的な期限を1カ月後に控えた今も、申請に至ったのは5人しかいない。
「忌まわしい記憶を忘れたい」などの理由で申請を嫌がる被害者が多く、
支援者は「泣き寝入りしないで」と呼び掛けている。
被害回復給付金支給法に基づく初めての返還で、対象は、1988年から2003年8月ごろまでに
旧五菱会系のヤミ金グループに法定を超える利息を支払ったケースだ。
東京地検の把握分だけでも、被害者は全国に3万7000人いるが、申請者はわずか2・2%にすぎない。
京都府の支援団体「平安の会」(京都市中京区)を通じて申請した被害者は2人、
滋賀県の支援団体「びわ湖あおぞら会」(大津市)も3人にとどまる。
京滋の弁護士会を経由した申請はゼロだ。
支援団体などによると、「激しい取り立てに遭った記憶を思い出したくない」と申請をためらったり、
家族に知られないように証拠となる振込明細書や預金通帳を捨ててしまった人が大半だという。
申請の締め切りは来年1月26日だが、証拠集めなどの手続きに約2カ月かかるため、
返還希望者は11月末までに問い合わせる必要がある。
東京地検がホームページで公表しているヤミ金業者名と口座のほかにも、返還対象は多い。
「平安の会」は11月6日に下京区大宮通四条でビラを配り、申請を呼び掛ける。
事務局長の柏眞佐弘司法書士は「日記やメモ、記憶を聞き取って有効な証拠にすることもできるので、
あきらめないで」と話している。
■旧五菱会ヤミ金融事件
「ヤミ金の帝王」と呼ばれた梶山進受刑者を中心に、旧五菱会の構成員が超高金利のヤミ金で巨額の
利益を上げ、海外の銀行で資金洗浄した事件。梶山受刑者は03年に警視庁に逮捕され、懲役6年6月の
判決が確定した。犯罪収益は94億円に達し、スイスの銀行に隠された61億円のうち29億円が日本に返還された。
京都新聞
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008102500053 ▽過去スレ
【暴力団】 山口組五菱会ヤミ金融事件でスイス当局没収の還金29億円分配の説明会 福井弁護士会が8月9日被害者に
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1217781878/ 【国際】 指定暴力団山口組旧五菱会系のヤミ金融グループによる資金洗浄で、スイス当局没収の犯罪収益30億、日本に返還へ
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1208495986/ 【裁判】 暴利で借りた金は返済不要 山口組旧五菱会系ヤミ金の帝王・梶山受刑者は「利息分だけでなく元本分も返せ」と最高裁が初判断
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1213116734/