★肥料に事故米、最大7割 太田産業、増量目的で混入
農薬などに汚染された事故米の転売問題で、愛知県小坂井町の肥料製造会社「太田産業」が、
同県の調べに原料に最大7割の事故米を混ぜて「肥料を増量した」と話していることが分かった。
県は安い事故米を使って原料費を抑えようとした可能性があるとみている。
同社は県に16種類の肥料の製造を登録・届け出ているが、県によると、
同社はナタネ油のかすや魚かす粉末、カキ殻粉末などの肥料7種類に、
事故米を粉状にして混ぜたと説明。混入した割合は、10%未満のものなどさまざまで、
本来は大豆が原料の肥料には60−70%を混ぜたとしている。
同社の登録・届け出では、いずれも米を原料としていない。
肥料取締法では届け出以外の原料を使用することを禁じており、
県は虚偽の登録・届け出をした肥料取締法違反の疑いが強まったと判断。
肥料製造の登録取り消しや販売制限などの処分も検討している。
事故米入りの肥料を購入した愛知県内の9業者は「米が入っていることは知らなかった」と
話しており、販売時に添付する「保証票」にも米を原料に使ったとの記載はなかったとみられる。
中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/article/national/news/CK2008101102000074.html