ウクライナの親欧米派2党が構成する連立政権が16日解消されたと、同国のアルセニー・ヤツェニュク(Arseny Yatsenyuk)
最高会議議長が発表した。同国のこれまでの親欧米路線に陰りがさしそうだ。
ビクトル・ユーシェンコ(Viktor Yushchenko)大統領の支持基盤である「われらのウクライナ(Our Ukraine)」党は今月3日、
ユリヤ・ティモシェンコ(Yulia Tymoshenko)首相率いる「ティモシェンコ連合(Yulia Tymoshenko Bloc)」と形成する親欧米派の
連立政権からの離脱を発表した。
ユーシェンコ氏の大統領権限縮小を狙った新法案採決の際、ティモシェンコ氏が親ロシア派の野党側についたことが理由と
された。その後、和解が試みられたが事態は打開せず、10日後にヤツェニュク議長の発表となった。
今後30日間は議会各政党が連立維持を模索することができるが、その後はユーシェンコ大統領が解散、総選挙を宣言できる。
「ティモシェンコ連合」と親ロシア派の野党「地域党(Regions Party)」 が連立を組むか、もしくは総選挙となる公算が高いと
みられている。
ヤツェニュク議長は「ここからはウクライナ議会が責任を負う。この事態を『黙示録』だとは思わない。民主主義にとっての
挑戦だが、われわれがこの挑戦をともに克服できることを願っている」と述べた。
これにより、ティモシェンコ首相は辞任しなければならないが、新内閣発足までは首相職にとどまる。総選挙となった場合、
投票日は12月21日となると専門家らは予測している。
ソース(AFP BB News) ※ソース元に写真あり
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