大阪市西淀川区のNPO法人「西淀川子どもセンター」が13日から、御幣島住宅で常設の「子ども相談室」を開く。
大阪市が今年初めて募集した市営住宅の空き住居の有効利用の団体に選ばれたことから長年温めてきた夢が実現。
西川日奈子代表(53)は「子供支援の地域モデルを作りたい」と意欲を燃やしている。(服部素子)
センターを運営するのは、保護司や児童虐待予防地域協力員、CAP(子供への暴力防止プログラム)などの活動を通じて知り合った12人のメンバー。
その活動を、同区民を中心とする有志約60人と3団体が、1口1000円(個人)、5000円(団体)を募って年会費で支えている。
子育て支援活動には助成金も多く、多様な取り組みが広がっているが、親が不和だったり、親に虐待されている子供はこうした支援を受けることができにくいのが実情という。
「問題を抱えた子供の源をたどると、必ずといっていいほど親の問題に行き着く。
そんな子供たちの声を地域の大人が受け止める“子供支援”の場の必要性はずっと言われてきましたが、現実にはなかったんです」と西川代表。
開設場所の確保に頭を悩ませていた今年3月、大阪市が市営住宅1階の空き住居を活用する「コミュニティビジネス等導入プロポーザル」をスタートさせ、団地や地域の活性化につなげるNPOなどの団体を公募していること知って応募した。
公開プレゼンテーションを経て、7月に利用団体の1つに選ばれた。
御幣島住宅は全346戸。相談室を開く住戸は3号棟の101号室で、3DK(約56平方メートル)。センター事務局としても活用する。
メンバーらは、将来的には虐待を受けている子供の一時避難の場も作り、子どもサポーターの養成もしていきたいとしている。
13日は午前10時から午後3時までオープン。見学は自由。
問い合わせは西川代表((電)090<以下、転載略>
ソース:サンケイmsn
http://sankei.jp.msn.com/region/kinki/osaka/080904/osk0809040306000-n1.htm