★9.11テロ事件、ナゾのWTC7崩壊で8年ぶりに公式調査報告書
【Technobahn 2008/8/25 18:57】米標準技術局は21日、1999年9月11日(9.11)に起きた
同時多発テロ事件で崩壊したワールドトレードセンター、第7ビル(WTC 7)の
崩壊原因の公式調査報告書を事件発生から実に8年ぶりに発表した。
WTC7は、9.11同時多発テロではテロリストによる攻撃の直接の対象とはならず、
また、ワールドトレードセンタープラザと呼ばれる区画の外にあったのにも関わらず
テロ発生から8時間後に完全崩壊。WTC7に隣接していたベリゾン(Verizon)ビルと
米郵政省(US Post Office)ビルは無傷の状態だったこともあり、
この不可解なWTC7崩壊を巡っては様々な陰謀説蔓延の原因ともなってきた。
21日に発表された調査報告書で米標準技術局はWTC7が完全崩壊に至った主因は
「制御不能状態に陥った火災が主因」とした上で「火災の発生により床を支えていた
梁と桁の構造部分が耐え切れなくなったことが、建物全体が完全崩壊へとつながる
原因となった」とする見解を示した。
報告書作成にあたって米標準技術局は火災の発生過程によって生じた構造部分の
変化を時系列で辿る複雑な構造解析をコンピューターを使って実施。
その結果、通常の火災であってもこのような完全崩壊が起きることを証明した。
ただし、通常の火災で高層ビルが完全崩壊した例は他にはなく、比較的築浅の
高層ビルが完全崩壊するという異例の事態が発生したことの説明としては歯切れの
悪いものともなった。また、事故原因の調査報告書が発表されるまでに8年もの
歳月が必要となったこと自体がまた、このWTC7の崩壊が他のビル崩壊とは根本的に
異なっていたことを物語るものともなっており、米国内では公式調査報告書が
発表されたことを受けて改めてWTC7崩壊を巡る様々な憶測が飛び交う状況となっている。
Technobahn
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