【インド政府が10ドルPC計画を発表、翌日には直ぐ100ドルに訂正】
【Technobahn 2008/7/31 18:26】インド政府は29日、国内の貧困層の教育水準向上を目的に
国内の学生向けに10ドルの販売価格でPCを提供するとする計画を発表。
今年の1月にはインドのタタ・モーターズが10万ルピー(約28万円)という超低価の小型自動
車を発表したこともあり、インドが作ると破格版PCも台湾製の10分の1以下の価格に引き下げら
れるのかと、業界関係者の注目を集める事態となったが、発表翌日には10ドルというのは間違い
で実際には100ドルでしたとする訂正を行うなど、インドの10ドルPC計画はあっけない幕切れと
なった。
「100ドルPC」は元々、開発途上国の児童にPCを与えようという掛け声の元でMITのメディア
ラボのネグロポンテ氏が中心となって立ち上げたOLPC(One Laptop per Child)プロジェクト
に由来するコトバ。その後、「100ドルPC」は本来の目的とは離れて、破格版PCの代名詞的な存
在となり、現在に至っている。
もっとも、100ドルPCを目標としたOLPCプロジェクトでも提供価格を100ドルにまで削減する
ことはできてはおらず、もしインド政府が100ドルで PCを提供することができた場合は、貧困層
の教育水準向上や、僻地と中央の情報格差解消のための道具としては、大きな効果を持つことが
期待されている。
画像はOLPCのノートブックPC「XO」
▼画像
http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200807311826&photo=zoom ▽ソース:Technobahn
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