充電池開発の八洲電業(大阪市東成区)は8月から、人工知能機能を持つ
電動車いすロボットの実証実験を和歌山県立医大で始める。
小型カメラで障害物を認識し、障害物を自動回避するなど安全性向上を目指す。
同時に小型モーターの採用で軽量化を実現し、介護負担を軽減できると期待されている。
介護支援ロボット開発は病院内でもニーズが高く、ベンチャー企業を中心に実用化に向けた
取り組みが進められている。
車いすの平均的重量は約20キロと、患者が操作するのはかなりの力を要し、介護者の世話が
必要な場合が多い。電動車いすの場合、駆動装置の重量がさらにかさむのがネックだった。
八洲電業は昨年、大阪市の次世代ロボット実用化プロジェクト研究開発助成事業に採択され、
小型充電池を搭載した電動車いすロボット開発に着手していた。同社はモーターを小型化することで
軽量化を実現、総重量は19・5キロで、電動車いすでは最軽量となった。12時間連続駆動が可能な
充電池の開発にも成功している。
病院内の利用を想定しており、床面に張られた磁気テープをセンサーが読み取り、その上を自走する。
設置パネルに行き先を入力することで、病室などの目的地に移動する仕組み。
同社は和歌山大学と産学連携で人工知能を開発。障害物感知による回避に加え、
走行ルートの学習による速度調整も可能になるという。和歌山県立医大の協力を得て、
8月に同医大病院で人工知能を使った電動車いすロボットの実証実験を行う。
介護支援ロボット開発は総合科学技術会議が「革新的技術」の1つとして、
国際競争力強化を目指しており、実用化に向けた技術開発の動きは今後
さらに加速しそうだ。
FujiSankei Business i 2008年07月31日
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200807310019a.nwc 八洲電業が開発中の電動車いすロボット。人工知能機能を使って
障害物を回避できるかどうか実証試験を行う(写真)
http://www.business-i.jp/news/sou-page/news/200807310019a1.jpg 関連スレッド
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