【UK】 労働党のホープ“ミリバンド待望論”走る　下院補選４連敗、不人気のブラウン首相では次の総選挙は戦えないとの認識が浸透

★“ミリバンド待望論”走る　英首相不人気で

　【ロンドン＝木村正人】英与党、労働党のホープ、ミリバンド外相（４３）が
「党が変われば、次の総選挙でまだ勝てる」と訴えた寄稿が３０日、大きな波紋を広げた。
先週、同党の最も強固な地盤だったスコットランド地方の下院補選でまさかの敗北。
ブラウン首相（５７）では次の総選挙は戦えないとの認識が党内に浸透する中、
英メディアは一斉に“ミリバンド待望論”を書き立てた。

　波紋の発端は同日付の英紙ガーディアン。ミリバンド外相は寄稿の中で、
ブラウン首相の名前には一度も触れずに党の「変化」を訴えた。
同外相は、首相との不仲が指摘されるブレア前首相に極めて近いため、
この日行われた同外相の記者会見では「党首選の準備を始めたのか」という質問が相次いだ。

　同外相は「労働党は次の総選挙で敗北するという運命論への反論。敵は最大野党、
保守党のキャメロン党首だ」と説明し、首相を支持する姿勢を強調した。

　しかし、統一地方選の歴史的大敗に続く、下院補選４連敗で首相の指導力への
不信感はピークに達しており、９月の党大会に向けて党首交代を求める声は強まっている。
ただ、食料や石油など諸物価の高騰、景気後退の懸念などの経済環境はしばらく
変わりそうもないことから、様子見の空気が漂っているのが現状だ。

　一方、英紙タイムズ（２９日付）の世論調査では「若くてカリスマ性のある後継者」が
登場しても労働党は次の総選挙に勝てそうもないと考える人が４４％にものぼっている。

産經新聞　http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080731/erp0807310907000-n1.htm

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