25年にわたって日本の南極観測を支えてきた南極観測船「しらせ」の退役式が、
30日、神奈川県の横須賀市で行われました。
「しらせ」の船体は国内の4つの団体が引き取りを申し出ているほか、「しらせ」の名前は
来年5月に就役する次の南極観測船に受け継がれることが決まっています。
「しらせ」の退役式は歴代の艦長や地元の関係者などおよそ300人が参加して
母港の海上自衛隊横須賀基地で行われ、「君が代」が演奏されるなか、船尾に
掲げられた海上自衛隊の旭日旗(きょくじつき)がゆっくりと降ろされました。
そして、品川隆艦長とおよそ100人の乗組員が船から降り、横須賀地方総監部の
半田謙次郎総監に旗が返されました。
半田総監は「『しらせ』は日本の南極観測に大きな功績を残した。最後の乗組員だったことを
誇りに思い、次の任務に励んでほしい」と述べ、隊員たちの労をねぎらいました。
「しらせ」は昭和57年、「宗谷」「ふじ」に続く日本で3代目の南極観測船として就役し、
25回にわたっておよそ1400人の南極観測隊員を昭和基地に送り届け、
ことし4月に最後の航海を終えました。
NHK動画ニュース 2008年7月30日
http://www3.nhk.or.jp/news/k10013220971000.html 画像
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