徳島県教委は三十日、酒気帯び運転で事故を起こした貞光工業高校の山本美夫教諭(47)と、
十八歳未満にわいせつ行為をした三十代の中学校男性助教諭を懲戒免職にするなど、
教員5人を懲戒処分にした。
県教委によると、山本教諭は十九日早朝、徳島市内の市道で酒気を帯びて乗用車を運転。
車を歩道に乗り上げ、公園入り口にある鉄製ポールに衝突する事故を起こした。
山本教諭の処分と合わせ、教職員による飲酒運転が相次ぎ、撲滅に取り組むさなかで
発生した不祥事の管理監督責任を問い、同校校長(58)を戒告処分とした。
一方、中学校男性助教諭は、教員による十八歳未満者へのわいせつ行為が信用失墜など
社会的影響が大きいと判断し、懲戒免職とした。
このほか、生徒に体罰を行った県央部の中学校の男性教諭(44)と、県南部の高校の男性教諭(42)
を減給二カ月(10%)にした。
中学校の男性教諭は六月十二日、体育の授業中に遊んでいた男子生徒二人に体罰し、
うち一人は頭部を拳でたたいて鼓膜を損傷する約二週間のけがをさせた。
高校の男性教諭は七月七日、校内球技大会で生徒間のトラブルを指導する際に男子生徒一人を
正座させ、ほおや頭を平手や拳でたたいた。
県教委によると、2008年度に懲戒処分を受けた教職員は八人。
07年度1人、06年度3人を大きく上回っている。
処分は、この日開いた県教委定例会で決定。委員会では、信頼回復に向けて
「高い倫理観を持って、一人一人が自らを厳しく律してほしい」「日々の教育活動に熱意を持って
取り組んでほしい」などとする教職員への緊急アピールを採択した。
県教委は六月、教職員の不祥事処分に関する公表基準を厳しくし、免職と停職は原則として
氏名や校名(所属名)、事案の概要などを明らかにするとした。
ただ、被害者や関係者のプライバシーを侵害する恐れがある場合は、例外として一部か全部を
公表しないとしている。
ソース
http://www.topics.or.jp/contents.html?m1=2&m2=&NB=CORENEWS&GI=Kennai&G=&ns=news_12173987888&v=&vm=1