★東証、初の刑事告発を検討 アジア・メディア前CEO
東京証券取引所の斉藤惇社長は29日の記者会見で、資金の私的流用が発覚した
アジア・メディアの崔建平前最高経営責任者(CEO)に対し、
中国での刑事告発を検討していることを明らかにした。
東証が上場企業の元経営者の責任追及に自ら乗り出すのは、これまで例がない。
アジア・メディアは昨年4月に中国本土系企業として初めて東証に上場するなど、
外国企業の積極誘致を掲げる東証の改革を象徴する企業だった。
東証は当初、会社側に前CEOの責任を追及するよう求めていたが、
1カ月たっても動きがないことから、投資家を保護する上で見過ごせないと判断した。
ただ、実際に告発しても中国当局が摘発するかどうかは未定で、
告発の検討を表明することで厳格な姿勢をアピールする狙いもあるようだ。
東証は既にアジア・メディアの上場廃止を検討しており、
刑事告発と並行して廃止の是非の審査を進めていく方針だ。(29日 20:26)
日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20080730AT2C2901H29072008.html