尾鷲市が災害に備えて取り組み
2004年の中越地震で、避難所生活を送っていた被災者が、エコノミークラス症候群
(肺そく栓症)で死亡したことを踏まえ、尾鷲市は災害時に同症候群を予防するため、
運動科学者の高岡英夫さんが提唱して広まった「ゆる体操」を取り入れることにし、
講座など具体的な取り組みを始めた。
同症候群は、避難所生活や車中泊で長時間体を動かさないことが要因で、
足の静脈に血の塊(血栓)ができて、肺の血管に詰まって呼吸困難やショック状態を引き起こす。
中越地震では少なくとも3人が同症候群で死亡したとされ、その後の被災地では医師や
保健師が被災者に体を動かすよう呼びかけるなど、対策が取られるようになった。
ゆる体操は、体をゆるめて全身のこりや緊張をほぐす体操で、血行を良くし、
ストレスを減らす効果がある。
体操には「ゆったり」など、声を出しながら全身を揺らしたり、寝たまま腰を動かしたりするものもあり、
高齢者でも簡単にできることから、熊野市などではゆる体操を取り入れた健康教室を開いている。
尾鷲市では東南海、南海地震で大きな被害が予想され、避難所での同症候群対策として
ゆる体操に注目。「全国初の試みとして、防災対策に取り入れた」という。
市では23日、紀南健康長寿推進協議会ゆる体操部会の山口さん(36)が講師となった
ゆる体操の講座を開いた。
今後、指導者を育成する講座を定期的に開催し、いざという時に避難所で
体操を行えるようにする計画で、山口さんも「エコノミー症候群には水分が大事だが、
ゆる体操は汗もかかず、誰でもできる。避難所生活に最適な体操」と話している。
読売新聞 2008年07月25日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/mie/news/20080724-OYT8T00878.htm 「ゆったり」などと声を出しながら体を動かす講座の参加者
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20080724-3507416-1-L.jpg 関連スレッド
【話題】「やきとりじいさん体操」 屋台村で発表・体験会 ―福島・福島焼き鳥党
http://news24.2ch.net/test/read.cgi/wildplus/1216648741/ ★<北山結子さん>行方不明10年 両親「新情報を」 三重
三重県明和町の県立松阪工高3年、北山結子さん(当時17歳)が、
アルバイト先の町内の学習塾を自転車で出た後、行方が分からなくなってから13日で10年になる。
県警は誘拐事件とみて延べ3万人以上を動員して捜査してきたが、有力な手掛かりはつかめていない。
両親は事件から10年を前に毎日新聞の取材に応じ「思い出すのは笑顔の結子ばかり。帰ってきてほしい」
と再会への思いを語った。
「いつもこれにほっぺを押しつけるようにして寝ていたんです」。
結子さんの母博子さん(56)は、娘のお気に入りだった手のひらほどの大きさの
ブタのぬいぐるみを前に静かに話した。一番の思い出は、毎日塾に迎えに行っていたこと。
わずか15分間だが、車内で学校や友だちのことを楽しそうに話した。
だが「あの日」だけ、車が使えず、迎えに行けなかった。
「結子が『1人でも大丈夫』と言った日に限ってあんなことが起こるなんて」と首を横に振る。
父澄雄さん(54)は「捜査の状況は当初と変わらず、私たちと結子との時間は止まったまま」と語る。
「高校1年の時、県内の単身赴任先に食事を作りに来てくれた」と話す澄雄さん。
テレビ番組に出演し、超能力者の話も聞いたが「結局、何も分からなかった。とにかく新しい情報が欲しい」
博子さんは持病のぜんそくの発作で、思うように動けない日もある。
しかし「陰膳(かげぜん)をすると無事に帰ってくる」と信じ、結子さんの食事をいつも用意している。
県警は13日に結子さんの写真入りの新しいビラを配布し、改めて情報提供を呼びかける。
毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070610-00000025-mai-soci