【火星探査機「フェニックス」、夜間を通じた活動実験に初成功】
【Technobahn 2008/7/23 11:39】NASAは22日、これまでは夜間は運用を停止してきた火星
探査機「フェニックス」を夜間を通じて運用させることに初めて成功したことを発表した。
「フェニックス」が着陸したのは火星の北極地方で、日中でも摂氏マイナス30度、夜間になる
と摂氏マイナス80度近くにまで冷え込む極限の環境ということもあり、NASAではこれまで、夜
間は機器の運用を停止し、中核となるコンピューターが凍りつかないようにヒーターだけを動か
すスリープモード入りをすることで対処してきた。
「フェニックス」は21日、夜間を通じて観測機器やロボットアームを運用状態にしたままの状
態で一夜を過ごし、結果として33時間に及ぶ活動継続に成功した。
「フェニックス」観測チームでは、「フェニックス」の夜間活動実験に成功したことを受けて、
夜間を通じて観測活動を継続することにより、科学的観測活動の稼動範囲が飛躍的に拡大するこ
とになるだろうと述べている。
画像は「フェニックス」観測チームが公開している火星の気象情報画面。火星着陸49日目の最
高気温は摂氏でマイナス31度、最低気温は摂氏で78度と示されている。
▽ソース:Technobahn
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