大分県教員採用試験をめぐる汚職事件で、県教育委員会と人事委員会が2002年、県教員や県職員採用試験の
結果について、国会議員秘書や県議らの問い合わせには、正式発表の30分前に教える申し合わせをしていたことが
15日、関係者の話で分かった。
合否の30分前通知は、小矢文則県教育長が依頼を受けた県議に知らせた事実を認めている。事前通知が県教委
だけでなく、県職員採用試験でも行われていた可能性がでてきた。
県教委元幹部によると、県教委は従来、国会議員秘書や県議らから事前に合否の結果を知らせるよう要請を受けると、
発表前日に教えていた。
「実質的な意味を形骸(けいがい)化するため」(元幹部)として、合格発表の掲示30分前に教えることになり、
県教委と人事委双方の担当者で申し合わせしたという。
元幹部には、県議や国会議員秘書らから特定の受験者名と受験番号を告げ、「要請」してくることがあったという。
自身が不正な点数操作や事前通知をしたことはないと説明。担当者レベルで(事前に)教えていたとしている。
時事ドットコム
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008071501022