★牛データ不正に生産者の焦り '08/7/11
全国で食品偽装が相次ぐ中、島根県でも種牛の評価に直結する子牛の格付けデータの改ざんが発覚した。
消費者が直接手にする食肉ではないものの今後、県が和牛改良の主力に据えようとしていた
種牛に関するデータ改ざんは「しまね和牛」の信用失墜を招きかねない。
「前代未聞」(中国四国農政局)の改ざんからは、ブランド牛の産地間競争の中で
県や生産者の焦りや「格付け至上主義」が浮かび上がる。
「抜群の肥育成績!」―。県が生産者向けに配った種牛「福平高(ふくひらたか)」の
交配をPRするチラシに子牛の格付けデータが載る。子牛12頭のうち肉質の最上位A5の割合は75%、A4以上92%。
だが、この実績は福平高を所有していた雲南市の繁殖農家「青砥畜産」の青砥俊夫社長(56)が
A4の3頭をA5に改ざんした結果だった。
県を挙げて進めている「しまね和牛」のブランド化。
県外での知名度が低い島根県産和牛の出荷頭数は下降線をたどる。
焦りは、福平高の導入決定方法に表れる。これまで県は最低でも4年をかけて推奨種牛を選定してきたが、
今回は生産者団体の県認定和牛改良組合協議会の主導で決定した。
協議会が青砥畜産から購入、県に寄付して和牛改良の即戦力とするはずだった。
福平高は、県や畜産関係者が「改ざんする必要がない質の高い種牛」と口をそろえ、首をひねる。
一方、青砥社長は「販売戦略で許されるとの思いがあった」と話す。
格付けの信頼度は生産者のモラルに依存していることも浮き彫りにした。
中国新聞
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200807110059.html ▽関連スレ
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