エム・アイ・エル(MIL、東京都国分寺市)は人工知能を搭載した
画像検査装置を開発した。検査する範囲や外観上のキズ・汚れの
程度を人工知能が学習しながら判断する。従来は困難だった複雑な
形状の部品検査ができる利点がある。浜松市の助成金制度を利用して、
今年度中にはさらに高精度な検査が可能な製品を開発する。
人工知能搭載の画像検査装置「MIL―21A」は30万画素のカメラを部品の
外観検査に使う。部品を撮影し、キズや汚れの部分と周囲の部分の明暗差から
不具合のある部分を探し出す。
従来の検査装置は検査する範囲を指定する必要があった。
そのため、複雑な多面体を検査する場合は細かく指定し様々な角度から
撮影する手間がかかり、検査が困難だった。
人工知能の搭載型は、あらかじめ10個ほどの良品のサンプルを検査することで、
検査する範囲や許容できるキズ・汚れの程度などを学習させる。学習後は検査装置が
自動的に判断して、不良品を検出する。
日本経済新聞 2008年7月9日
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0708/nec.htm 株式会社エム・アイ・エル
ttp://www.mil-mail.co.jp/