独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、7月14日(月)から20 (日)
までの7日間、イギリス・ロンドン郊外のファンボローで開かれるファンボロー国際航空ショー
(Farnborough International Airshow)に出展し、JAXAの最新のプロジェクト成果や
最先端の研究成果を、世界に対してアピールします。今回JAXAとして展示するのは、
月周回探査衛星「かぐや」が撮影した月面のハイビジョン映像の他、国際宇宙ステーション
日本実験棟「きぼう」、静粛超音速研究機、炭素繊維複合材によるVaRTM成型技術(参考1)
などが中心となります。
また、全国の中小企業約160社で構成される「まんてんプロジェクト(航空宇宙開発用部品
調達支援プロジェクト)」(参考2)及び日本各地の中小企業と連携協力し、JAXA展示ブース の
一部を使って航空宇宙産業の基盤となる「装置・部品・材料・加工技術」を広く世界市場に紹介し、
日本製部品の世界市場参入支援を行う予定です。今回の展示では、中小企業数社による宇宙用装置、
航空宇宙用材料、超精密機械加工品、宇宙技術応用製品の展示が行われるほか、7月16日(水)には
欧州を中心とした世界各国の宇宙航空関連企業、業界団体、地域団体等との交流会をJAXA、
まんてんプロジェクト、新潟市の共催で開催し、日本が誇る宇宙航空技術を世界に向けてアピールします。
●参考1
航空技術研究の展示では、JAXAの得意とする空力技術研究の成果である環境に優しい
次世代超音速輸送機の形状設計モデルに加え、我が国を代表し、航空機の軽量化・低燃費化への
貢献が期待される先進複合材技術の研究成果として、低コスト複合材製造法(VaRTM)による
次世代超音速輸送機用主翼構造物など、世界をリードするJAXAの航空技術研究の成果を紹介します。
●参考2
「まんてんプロジェクト(航空宇宙開発用部品調達支援プロジェクト)」 2003年に東京・神奈川の
京浜地区を中心に発足した任意団体(会長:滝沢清)。日本のものづくりの高付加価値化を目標に、
全国約160社が活動に参加し、航空宇宙用部品の共同開発、共同受注の仕組みづくりの活動を
行なっている。
ttp://www.manten-project.org JAXA産学官連携部 2008年7月8日
http://aerospacebiz.jaxa.jp/topics/2008/topics20080708_j.html