畳の需要が低下する中、全国畳産業振興会はメードの歌で畳のよさをPRし始めた。
また、インターネットカフェやレンタル会議室など、ビジネスの場で活用する動きもある。
この時期、畳の原材料「イグサ」が収穫のピークを迎えている。
しかし、住宅での畳の需要低下や、後継者不足の影響などもあり、畳表の一大生産地である
熊本の集落では、およそ10軒あったイグサ農家も、今では1軒を残すのみとなっている。
ここ10数年で、畳の需要は半分にまで減少し、さらに機械を動かすための重油や、
電気代の高騰などがイグサ農家を直撃していた。
イグサ農家を営む樋口英明さんは「建物の洋風化があり、どうしてもフローリングが中心になって、
畳が伸びていかない」と語った。
こうした中、全国畳産業振興会は7月から、畳のよさをアピールしようと、2人のメードと
7人のお坊さん姿の子どもが歌う「畳ビズのうた」を全国で販売した。
「畳ビズのうた」の歌詞に「イグサは吸うのよCO2(二酸化炭素、2は下付き文字) 畳パワーは湿気も吸っちゃう」
とあるように、畳やイグサにはCO2と、湿気を吸ってくれるという「エコと除湿」の効果がある。
東京・秋葉原では、畳を使った席があるインターネットカフェがあり、この店では、午後9時以降には
畳で布団で寝ることができるサービスもある。
畳を使った席を提供する「和Style.Cafe AKIBA店」の吉田 瑠璃子さんは「お昼は畳そのままで
くつろいでいただいて、夜はお布団を敷いて、おうち気分でくつろいでいただいています。
イチ押しは畳です」と語った。
さらに、レンタル会議室に畳を利用した「畳de会議」というサービスも登場。
また、カラー畳も登場、さまざまな部屋の雰囲気に合うよう、色も白や黒、紫など8種類が取りそろえられている。
小森谷畳店の中嶋裕昭さんは「カラー畳というのは、今の洋風の空間の中にも畳が溶け込むような形で使える。
敷物としての畳というのが、若い人の間でも見直されている部分があると思う」と語った。
ソース元動画あり
テレビ熊本 2008年7月7日
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00136211.html