八王子市の黒須隆一市長が今年1月の市長選(20日告示、27日投票)で、
市発注工事などの請負業者の代表者から、選挙事務所用地を無償で借りて
いたことが分かった。無償の場合は寄付になり、公職選挙法は首長がその自治体と
請負などの関係にある当事者から選挙に関して寄付を受けることを禁じている。
黒須市長は「あくまで個人から事務所用地として借りたもので、特に問題はない」
とコメントしている。
黒須市長の選挙運動費用収支報告書などによると、1月22日と25日に受注業者側から
「事務所無償提供」を受け、それぞれその日に「移動選挙事務所」の用地として使用した。
報告書には各日とも賃料の見積額5000円が「寄付」として収入に記載され、
事務所借り上げ料として同額を支出に記載している。市選管によると、無償で借りた場合は
借り上げ料相当額が寄付として扱われるため、こうした記載形式になる。
このうち、25日の事務所設置場所は八王子市川口町の土木会社の駐車場で、報告書記載の
寄付者はこの土木会社の代表者。同社は八王子市の下水道工事などを受注している。
一方、22日の設置場所は同市高尾町の土地。市から交通量調査の委託業務などを請け負った
会社の代表者(入札時)が寄付者だった。両社とも業務の請負時期と市長選期間が重なっている。
市選管は「報告書を見る限り、寄付したのは個人であり、今のところ公選法に違反するものでは
ないと考えている」と説明している。【佐藤浩】
毎日新聞 多摩版 2008年7月4日
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20080704ddlk13010325000c.html 関連スレッド
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