★くいだおれ太郎、閉店までに売却先決まらず 「人形売らない案」「複数テナント入居案」も
大阪・道頓堀の食堂「大阪名物くいだおれ」の閉店日「7月8日」が迫ってきた。
注目を集めた店の売却先はいまだ決まっておらず、ここへきて看板人形
「くいだおれ太郎」は売らず、現経営陣が権利を保有する可能性も浮上してきた。
閉店後のビルは1社が独占せず、複数の企業がテナントとして入居する案も検討。
同店では「多くの可能性を慎重に精査している」としているが、
閉店までに老舗の“その後”が決まるのは困難な状態だ。
交渉の窓口役の柿木央久取締役(41)によると、同店には閉店発表以降
200件を超える企業や団体から買い取りなどのオファーが舞い込んでいる。
柿木取締役は「人形だけがほしい人もいれば店のノウハウがほしい人もいて内容は多岐にわたる」
といい、これまで50をこえる相手先とコンタクトをとったという。
土地と建物については親族が経営する別会社「くいだおれ不動産」が今後も管理する方針で、
売却交渉の対象は、「大阪名物くいだおれ」の屋号や人形、飲食事業などの「営業権」。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080630/trd0806301447009-n1.htm ただ、閉店の発表以降、太郎の人気が急上昇し、大阪を代表するキャラクターとしての
存在感が急激に増したことなどから、太郎については売却しない可能性もでてきた。
周囲からは「売ってしまうと、これまで作り上げてきたキャラクターの“人格”が
変わるのでは」という指摘もあり、現経営陣が今後も太郎のキャラクターを使う権利を
持ち続けることもあるという。
また、道頓堀の一等地にある建物のため賃料が高額になることや、1社が独占すれば、
「くいだおれビル」の性格が変わってしまうことなどから、複数のテナントが入居する
方針も検討している。
来月7日は「最後の晩餐(ばんさん)」と銘打ち、浜村淳さん、桂三枝さん、
キダ・タローさんらゆかりの芸能人や取引先などを招待した宴会を計画。
店じまいに合わせて、山田昌平社長(71)、柿木道子会長(67)らが
太郎とともに店頭に立ち、閉店のあいさつを行うという。
太郎は1日に大阪府警南署の一日署長を務めるほか、3日には甲子園で
阪神タイガースの試合観戦をするなど今後もスケジュールが目白押し。
閉店後の12日からも女将と船で九州・別府温泉に「慰安旅行」に出かける予定が決まっている。
産經新聞
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080630/trd0806301447009-n2.htm