【宮城】「くりこまいちごは残った」避難住民が一時帰宅、希望の収穫

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 岩手・宮城内陸地震で、孤立した宮城県栗原市耕英地区の避難住民が28日、一時
帰宅し、イチゴ農家が収穫を行った。

 同地区では、13軒が露地栽培の「くりこまいちご」を生産しており、この日、地震後初めて
1世帯あたり2人の帰宅が許可され、4軒が協力して計約300キロを収穫した。

 約8000株を育てる大場浩徳さん(47)は、自宅の片づけなどはせず、まっすぐ畑へ向かった。
16日に出荷予定だったため、熟しすぎた実がほとんど。手を赤く染めながら、甘い香りのする実を
次々と摘み取った大場さんは「近いうちに、また収穫できればいいが……」と不安そうな表情を浮かべた。

 約40キロは自衛隊や避難所のスタッフに感謝の気持ちとして渡し、残りはジャムに加工する。

          ◇

 洋菓子用のイチゴ「雷峰」をハウス栽培する千葉孝喜さん(60)も一時帰宅した。

 12棟の計4万8000株のうち7割が枯れたり、しおれたりしており、じょうろなどで水をまき、育成中の苗
をハウスの外に運び出した。露地栽培と違い、水をやらないと1週間ももたないという。「苗は雨が降れば、
とりあえずは大丈夫だろうが、ハウスのイチゴはこのままでは今年出荷するのは厳しい」

 千葉さんがイチゴ栽培を始めたのは2005年。宮城県米山町(現・登米市)の職員当時、若者の就農支援を
していて、年間を通じて出荷できる「雷峰」を知り、同地区で栽培するため、移住してきた。

 福島や岩手の栽培農家とともに、都内のホテルや京都の洋菓子店などに直接出荷する販路を確保したが、2年間
は思うように収穫できず、昨年は猛暑でやられた。「今年こそ」の期待を込めていたところだった。

 避難する際、段ボール箱に入れて持ち帰った40株の苗は、長男雄喜さん(34)宅で大事に育てている。千葉さんは
「苗は私たちの心の支え。やれるだけのことをやって、復興を目指したい」と絞り出すように話した。
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ttp://www.yomiuri.co.jp/photo/20080629-3118630-1-N.jpg
ソース 読売オンライン千葉
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080629-OYT1T00046.htm?from=top
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