【6月27日 AFP】 ヒトゲノムは環境や栄養などの要因が影響し、年齢に応じて構造が変化するとの研究結果が、 24日の米医学誌「Journal of the American Medical Association(JAMA)」に掲載された。 この変化が、高齢になるほどガンなどの疾患を発症しやすくなる原因の可能性もあるという。
アイスランド大学(University of Iceland)のVilmundur Gudnason教授(心血管遺伝学)は、 「メチル化レベルが適切でない場合、病気を引き起こす可能性がある。 メチル化レベルが高すぎれば必要な遺伝子が発現しない可能性があり、 低すぎれば適切でない時期や細胞で遺伝子が発現する可能性がある」と説明する。
ジョンズ・ホプキンス大学ブルームバーグ公衆衛生学部(Bloomberg School of Public Health)の Daniele Fallin准教授(疫学)は、「今回の研究では時間の経過による変化が観察された。 つまり、エピジェネティックな変化は年齢に応じて生じるという原則を証明した」と述べた。