フランス国立予防考古学研究所は25日、パリでは最古となる紀元前9000
〜同5000年の石器時代の遺跡を発掘したと発表した。当時の狩猟採集民が狩
猟中などに短期滞在した跡とみられ、多数の石器や動物の骨が出土した。「花の
都」の大昔に注目が集まりそうだ。
遺跡はパリ南西部15区のセーヌ川沿い。川のはんらんが運んだ土砂に守られ
た形で、保存状態は良好という。発掘されたのは、矢尻や毛皮加工用のナイフ、
火の使用跡など。狩猟採集民が数日から数週間にわたってとどまり、石器の材料
を収集したり、石器を作ったりした跡とみられている。
発掘場所は広さ約5000平方メートル。ごみ分別施設の建設に先立って発掘
作業が行われた。28日に現場を一般公開する予定。
パリでこれまで最古とされていたのは、パリ東部ベルシーで発掘された遺跡。
(共同)
ソース▽
MSN産経ニュース(2008.6.26 09:35)
http://sankei.jp.msn.com/world/europe/080626/erp0806260936001-n1.htm