★旧石川銀頭取、10億賠償命令=「判断明らかに不合理」−不正融資訴訟で金沢地裁
2001年末に経営破綻(はたん)した旧石川銀行が、ゴルフ場運営会社に
回収の見込みがない融資をして銀行に損害を与えたとして、整理回収機構(RCC)が
高木茂元頭取ら旧経営陣に損害賠償を求めた訴訟の判決が23日、
金沢地裁(倉田慎也裁判長)であり、請求通り10億円の支払いを命じた。
倉田裁判長は「回収不能になる可能性が大きいことを認識していたのに融資を実行した
判断は明らかに不合理。善管注意義務違反が成立する」と判断、旧経営陣の責任を認めた。
また、融資の回収可能性について、「担保となったゴルフ場の価値は十数億円程度。
融資先の経営体力・基盤は極めて脆弱で、再生・成長可能性は乏しかった」として、
債権回収は可能だったとする旧経営陣の主張を退けた。
時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2008062300381