【論説】昭和の正論…高坂正堯氏「軍事大国や他国の脅威になりさえしなければ、すべての国と巧くつき合って行けるというのは“幻想”だ」

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1諸君(もろきみ)φ ★
 人間は失敗や試練によって成長する。国民や民族も、やはりそうである。そのことは、現在日本が迎えている
危機についても妥当するであろう。アラブ諸国の石油生産削減は、日本を戦後初めて、本物の危機に巻きこんだ。

 来年の二月から三月にかけて、石油不足はかなり深刻な問題を惹(ひ)きおこすであろう。しかし、事態の性質上、
それが一年というような長期にわたることはまずあるまい。日本は苦しみ、小さくない打撃を受けるだろうが、しかし、
これでだめになってしまうことはないであろう。だとすると、今回の事態に際してなにを反省し、なにを学ぶかという
ことが大切になってくる。

 そこで、まずわれわれが承認しなくてはならないことは、今回の危機がだれも正確に予測しえなかったような形
でおこって来たということであろう。なるほど、日本が国際的に孤立し、苦しまなくてはならないという危険は、くり返し
指摘されて来た。しかし、そうした論者が考えていたのは、日本が巨大な経済力を基礎として、軍事力を強大化させ、
いわば軍事大国となることによって孤立化するということであった。今回の事態は、そうしたものではまったくない。

 日本はアラブ・イスラエル紛争について、ほとんどかかわり合いを持たず、まず完全に中立と言ってよい立場に
立って来た。それにもかかわらず、生産削減の対象となって苦しまなくてはならなかったのである。逆に、アラブ・
イスラエル紛争に深くかかわり、正当かどうか、首をひねるような行動をとって来た国の方が、楽な立場に立っている。

 たとえば、イギリスとフランスを考えてみるがよい。この両国はイスラエル建国に力をつくし、その後一九五六年には、
イスラエルと一緒になってエジプトを攻めた。さらに、フランスは一九六〇年代の前半には、イスラエルの最大の友人
として、多くの武器を供給した。それが一九六〇年代の後半に政策転換をおこない、今度はアラブ側のいくつかの国に
武器を供給するようになって、今回友好国として認められるに至ったのである。

 以上の事態について、ほとんどの人は、不思議に思い、腹を立てたりするだろう。

 中東の事態に責任のある英仏の方が、なんら責任のない日本より苦しまなくてよいのは不合理だと言えないこと
もない。しかしそれが国際政治なのである。ごく簡単に言えば、この地方の政治に深くかかわっている英仏両国は
敵に回すのがこわい存在である。それに対して日本は、よいことも悪いことも、要するになにもできないので、圧力を
かけ易い。つまり、軍事大国にならず、他国に対して脅威になりさえしなければ、すべての国と巧くつき合って行ける
というのが幻想なのである。
(中略)
 こう考えてくると、われわれが反省すべきものは、結局、戦後の日本において支配的であった国際関係についての
認識についてであることが判る。すなわち、日本は権力政治という厄介なつき合いとはできるだけ関係を持たず、
そのかわりに経済成長に全力を注ぐという政策をとって来たが、それを必要であり、可能であり、かつ正しいものと
考えて来た。

 今や、それが可能でもなく、また正しいといってすましているわけにいかないことが明らかになった。権力政治と
かかわりを持たなければみんなと仲よくできるというほど世の中は甘くない。まして、自分の手は汚れていないと
いっても、なんの足しにもならない。また建て前や原則は忘れてはならないが、それですべてを割り切ると間違い
を犯すことになる。さらに、基本的にはよいことでも、経済成長のやりすぎは他国から見て問題である。こうした
厳しい認識が今まで不足していた。そのことの反省が、今や、なによりも必要であろう。

(※長文のため抜粋しました。全文はソース元でご確認下さい)
ソース(MSN産経ニュース) http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080621/plc0806210838003-n1.htm
2諸君(もろきみ)φ ★:2008/06/21(土) 13:57:59 ID:???
この論説を高坂正堯氏が書いたのは、昭和48年12月5日。
さて、今の日本はその幻想は克服できたんだろうか?と自問してみよう。
俺は、今でも全く同じ幻想を見ているように思える。
特に、資源関連に対する中略部分の指摘、今でも十分当てはまるように思える。


高坂氏は、民主・前原氏のお師匠さんと言われてる人ですね。俺もかなり高坂氏の論文には影響受けた。
3名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 13:59:17 ID:Gm6G5T2U
【19:50】朝日新聞が羽生名人と永世称号を言葉遊びに利用
1 名前:名無し名人 2008/06/20(金) 12:31:43 ID:15jMVQM5
素粒子 6/18(水)

 永世名人 羽生新名人。勝利
目前、極限までの緊張と集中力
からか、駒を持つ手が震え出す
凄み。またの名、将棋の神様。
  × ×
 永世死刑執行人 鳩山法相。
「自信と責任」に胸を張り、2
カ月間隔でゴーサイン出して新
記録達成。またの名、死に神。
  × ×
 永世官製談合人 品川局長。
官僚の、税金による、天下りの
ためのを繰り返して出世栄達。
またの名、国民軽侮の疫病神。

48 名前:名無し名人 :2008/06/20(金) 23:46:42 ID:15jMVQM5
http://tetorayade.iza.ne.jp/blog/entry/616129/
抗議にコメントしないとしつつ四コマ漫画で揶揄
4名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:00:19 ID:3nkwMrZg

国際関係を麻雀のようなゼロサムゲームの「勝ち負け」で論じている時点でアホ確定。

両者が得をする戦略的互恵関係か、両者が損をする関係の2通りしかないのだ。
5名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:02:47 ID:Hv9u/9sh
だからといって日本が英仏みたいにうまくやれるとは、到底思えん
戦前はそれで失敗して国が滅んだ
下手糞は何もせず、勝負しないというのも選択肢の一つ
6名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:03:42 ID:22RXm18k
戦後、日本はアメリカの属国になることを選んだのであって、中東に対して中立じゃない。
7名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:06:08 ID:xy8NYDUN
>>6
だったら日米揃って敗戦国か (´・ω:;.:...
8名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:11:07 ID:2nvr+uJZ
朝日新聞とNHKに説明してあげてください
9名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:14:03 ID:aLpQMjSU
      /                ヽ    \  \
      ,'     /  /            l    \  ヽ
      !     /  /     /  ,'    |  l   ハ  ヘ、ヽ、_,
.     | !   l   l     /  /   ,イ !   i   ! l ヽ ',` ̄
.     l |   l   l  ,/  〃 ,/   /│ l  j   l│  ! l
    ノ | ! │   | /_// //  / ,' ∧ / |  / j   l│
     ノ l ァ|   |尢/‐=乞t/ / /∠ニ「厂! / ,/  / リ
     イ 八{´l  !レ<f{矛:下 '     イ孑代フ イ } /
.        Vハ  |{  r';;z j      r';;zリ /}, '// 
        ヽ ',  |    ̄      、   ̄  チ' /
         `ヘ lヽ       _      /  /
             ', {.代ト、          , イ | /    日本は、外から攻められるより
           \_'i| > 、 _ , イ/ V l./     中からつぶれて行くように思えるんだけど
            / ヽj       {`ヽ   ′      気のせいかな?
.        _ /  「´        ヽ} \
    _, -‐ ´     l‐--‐、 _ -‐ |   ` ー- 、
. r<\\        ヽ '´ ̄ ___ `ヽl|     / /ヽ
 y⌒ヽ \\      V  ̄ _ `ヽl|     / / ∧
./    ヽ. \\     ∨ ̄  `ヽ |     / / /  l
10名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:15:31 ID:QdT56I6n
>>4
片方が得をしてもう片方が損をする関係もあると思うが
>>5
戦前、日露まではうまく立ち回ってたと思うよ
その後、調子に乗って失敗したのはその通りだが
まあ確かに今の日本じゃ無理だな
11名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:19:30 ID:yUx97T+h
江藤淳とともに今じゃ居なくなった保守知識人
京都弁がよかったなー
12名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:27:50 ID:D/H76uok
福田恒存、高坂正堯、江藤淳・・・喧嘩論争は上手かったが、ダメな奴等だった。
13wwwwwwwwwww:2008/06/21(土) 14:29:50 ID:k7RGO7hi
特ア(台湾含む)とはまともに付き合うのは無理。
こいつらには核ミサイルをおみまいしてやるのが一番。
14名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:30:00 ID:/I+xGWq2
まともな人だった
バランス感覚もよかった
よすぎた感もあった
15名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:30:45 ID:cuOvEvlO
>>5
何もしないのはニートと一緒
今はいいかも知れんが何かが起きた場合何も得られなくなる
ニートの親が死んだらたかる相手がいなくなり餓死するだけ
問題は失敗をうまく小さくするほうだろう
16名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:36:25 ID:5kqXfF71
>>1
あ、それ北朝鮮の論理。
アメリカ中国が許すはずがない。
17名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:42:37 ID:l0QewIYs
「軍事力は、経済力を守るための手段である」 by キッシンジャー

軍事力なき経済大国なんて、ありえない。
もし改憲・独自武装をやらなければ、日本はプラザ合意以降の
経済政策がそうであったように、永遠に米国にしゃぶられ続ける。
18名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:43:10 ID:qBl8YDdJ
中東には関わらない方が懸命だ。将来EU(仏、独)がイラン
イラクに手を突っ込んで大火傷を負う事になる。そういう米露
の取引はすでに話を終えている。そうEUを潰すためにね。
19名刺は切らしておりまして:2008/06/21(土) 14:44:23 ID:Zx2wwXvk
高坂正堯氏がゲスト出演していた当時は、田原もまともだった・・・
20名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:50:04 ID:ELFByPaK
改憲論者に潜む幼児性・危険性を国民はよく洞察しておる。
21名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:51:44 ID:PLA/uCad
護憲論者に潜む幼児性・危険性を国民はよく洞察しておる。
22名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 14:57:50 ID:f7NzTDUH
>>17
そもそも経済というものは強力な軍事力による秩序維持の上で
はじめて成立するもの。
たとえば日本の秩序が崩壊し無法地帯になれば円は紙切れになる。
こんなあたりまえのことすらわからないでケンポウケンポウの
日本人だから諸外国がバカにするのは当然なんですよ。
23名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 15:01:20 ID:D/H76uok
一国や二国の存亡を争う戦争ならやればよい。
今や、環境問題と同じで、戦争は人類の存亡、地球の存亡を脅かすから、やらぬが得策。
24名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 15:12:19 ID:WvDzOhdJ
>>20
>改憲論者に潜む幼児性・危険性を国民はよく洞察しておる。

ひとつ突っ込んどくと、
「改憲論者」も国民の一人なんだがな? w
おたくの言う「国民」って
どっからどこまでの人たちを言うの?w
25名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 15:26:56 ID:XYkWc59V
米軍は傭兵。
傭兵のコストパフォーマンスが、悪くなったということ。
26名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 15:27:18 ID:SD4MyZXY
国家の運営には高い理念と志が必要
それが欠如した妥協や調整で国家を運営すると国を滅ぼす
『戦略的互恵』?
笑わせるんじゃない
独裁全体主義国家に妥協した結果は、歴史がすでに答えを出している
歴史は学ぶものではない、歴史に学ぶものだ
人類百万年、人間の欲望など全く変化していない

27名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 15:38:00 ID:U1rXqihE
いい話じゃない。
一国平和主義では生き残れませんよと1行で要約してほしいがww
28名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 16:14:25 ID:JtdOKGh1
>>5
>戦前はそれで失敗して国が滅んだ
>下手糞は何もせず、勝負しないというのも選択肢の一つ
何もしないという選択は最悪の選択だ。
そして間違った選択をするのも最悪の選択だ。
日本国として正しいと思われる選択をしていく必要がある。常にだ。
それが出来ないのなら、独立国である事をやめるしかない。
29名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 16:21:09 ID:JtdOKGh1
>>20
>改憲論者に潜む幼児性・危険性を国民はよく洞察しておる。
日々変わり続ける世界情勢に対応していくためには、当然日本も変わっていかなければならない。
日本国憲法がその変化の障壁となるのであれば、改憲するのは当然の選択だ。
俺たち国民は今日も明日も生きて行かなければならない。
憲法と心中する選択肢を選ぶ愚を犯すわけには行かない。


30名前をあたえないでください:2008/06/21(土) 17:30:47 ID:zf1ohFNL
官僚は、財務にしろ厚生労働、国土交通にしろ省益ばかりで国益を考えていないし、政治も制御できていない。文民官僚すら制御できない状態で、さらに武力を持った官僚を使えるか心配。戦前陸軍と同じで失敗して責任取った官僚居ないし
31名前をあたえないでください
高坂、
阪神はめちゃくちゃ強くなったぞ。
あの岡田が名監督になった。
日本は相変わらずだけどな。