【6月20日 AFP】中国国営の新華社(Xinhua)通信は20日夜、チベットの法廷が19日と20日に、3月にチベットで
発生した騒乱に関与したとして12人に有罪判決を言い渡したと伝えた。
新華社は具体的な判決内容を伝えていないが、これまでに42人がチベット暴動関連で刑罰を受けているという。
3月10日にチベットのラサ(Lhasa)で行われた1959年の反中国蜂起を記念する平和的な抗議活動は14日には
暴力的な事態に発展し、チベット族が暮らす中国のほかの地域にも広がった。
チベットの亡命政府は、中国による暴動鎮圧の過程で203人が死亡したとしている。一方の中国政府はチベット族
「暴徒」1人を殺害し、暴動により21人が死亡したとしている。
アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は18日、中国当局が暴動鎮圧の際に1000人以上を拘束
したにもかかわらず、裁判にかけられたのはごく少数に過ぎないとして、拘束された人々の身に何が起こったか明らか
にするよう中国に強く求めた。また、その裁判自体にも疑問が多いと指摘している。
チベット問題は北京五輪の聖火リレーが世界各地で妨害される大きな原因になった。チベットのラサでは21日に北京
五輪の聖火リレーが行われる。予定を1日に短縮して行われるが武装警官がリレーのスタート地点となるポタラ宮殿
(Potala Palace)前を警備するなど、現地では緊張が高まっている。
ソース AFP BBNews
ttp://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/2408128/3058506