スピーシーズは、人型2足歩行ロボットを利用してインターネット経由でコンテンツの双方向配信ができる
「ロボット放送」の試験放送評価キットを6月30日より発売する。
標準価格は39万9000円。2009年2月にはロボット放送対応の次世代ロボット「NNR-1」を発売する予定だ。
ロボット放送は、インターネット経由で配信されるコンテンツを人型2足歩行ロボットの動きや
音声合成を利用して配信するほか、ロボットのカメラが捉えた映像などをインターネット経由で配信して
双方向でのコンテンツ配信を行なうシステム。
ロボットのインターネット接続は無線LANを利用しており、現在ではIEEE 802.11b/gで無線LAN通信ができる
同社の人型2足歩行ロボット「SPC-101C」を利用してロボット放送を行なう。
コンテンツは、ロボットの遠隔操作やロボットの動きを利用したメッセージング機能、
自作コンテンツ交換などが利用できる「コミュニケーション」、動画と連動してロボットが踊る機能やニュース読上、
コマーシャル配信などを行なう「インフォメーション」、目覚ましやタイマーやスケジューラー、
動くオブジェとして利用できる「アシスタンス」といったものを用意する。
今回発売するロボット放送の試験放送評価キットは、SPC-101Cのほかロボット向けOSの新バージョン
「Speecys OS Ver2.1」、PC用ロボット放送の送受信アプリケーション「BotRoller」をセットにして提供する。
また、現在は台湾MSIとロボット放送用の次世代ロボット「NNR-1」を開発しており、
2009年2月に6〜8万円の価格で販売する予定だ。
ロボット放送の開始について、スピーシーズ代表取締役社長の春日知昭氏は
「人型2足歩行ロボットのコンシューマ化には、高価である点、アプリケーション不足で
使い方が見えない、という課題がある」と前置きし、
「ロボット放送でこの課題に対するかなり良い答えが出せると思う」と期待を明らかにした。
(画像) 「ロボット放送」で利用する人型2足歩行ロボット「SPC-101C」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/static/image/2008/06/19/sp01.jpg ソース
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/22229.html