北京五輪代表候補の巨人・上原浩治投手が出口の見えない調整で苦しんでいる。昨年痛めた
両太ももを、今でも「無意識にかばってしまう」という。今季は先発で5試合に投げ、0勝4敗、
防御率6・75。4月27日に1軍を離れた。
「春のキャンプよりハード」という2軍でのミニキャンプは当初は順調で、5月下旬の2軍戦に
登板する予定だった。しかし、この試合が雨で流れると、直後に脚に違和感が出た。五輪出場、
米大リーグ移籍もにらんだ復帰の青写真は白紙に戻ってしまった。
上原は「張り切りすぎた自分のミス」と落胆を隠せない。だが、その後も走り込みや
筋力トレーニングなど、トレーナーがつくったメニューを黙々とこなし、ブルペンで投球練習が
できるまでには回復した。
1カ月後には五輪代表メンバーが発表される。日本代表の星野仙一監督は19日、上原と電話で
話をし「短いイニングなら大丈夫」との手応えをつかんだという。上原は近日中に2軍戦に登板する
予定だが「まだ不安は消えない」。何度も逆境をはね返してきた背番号「19」が、かつてない
正念場を迎えている。
ソース:スポーツニッポン
http://www.sponichi.co.jp/baseball/flash/KFullFlash20080619061.html