○…UFOでも呼びゆうが?―。高知市鏡の鏡ダム近くで毎夜、緑色の光の糸が真っすぐ、天に伸びている。通り掛かった人もあんぐり。「ありゃ、何ぜ」
○…光の糸の正体は、人工降雨実験のため気象庁気象研究所(茨城県つくば市)が設置した観測機器が放つレーザー。
上空数十キロの間で、光に反射する空気中のちりやほこりを計測。“雨の種”の分布データなどを二十四時間集め、どのような状況になると雨が降りやすくなるかを調べている。
○…時折、虫がレーザーを横切ると、反射光がパッと輝く。はるか上空。光の先を見上げると、首が痛くなる。飛行機を使った人工降雨実験は早ければ十九日から高知市や土佐市の沿岸部、
早明浦ダム周辺などで始まるという。観測は七月末ごろまで続く。
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