流通最大手のセブン&アイ・ホールディングスが農業に参入することが19日、
わかった。8月にも千葉県内で農家と共同で農業生産法人を設立。同様の法人を
今後3年で国内10カ所に拡大する計画だ。生産した野菜は傘下のイトーヨーカ
堂で販売し、中国産ギョーザ中毒事件などで高まる消費者の安全・安心志向に対
応する。すでに居酒屋チェーンのワタミなどが農業に参入しているが、小売りの
本格参入は珍しい。
計画では、ヨーカ堂が中心になり、8月に千葉県富里市で地元農家と共同で農
業生産法人を設立。規制の上限である10%を出資する。農地は約2ヘクタール
で、大根やニンジンなど5品目を栽培。同社の社員も農作業に従事し、初年度は
約130トンの収穫を見込む。
グループのスーパーやコンビニエンスストアで売れ残った食品を再利用した肥
料を使うことで、リサイクルにも配慮。当初は国産野菜が中心だが、規制緩和を
にらみながら米作への参入も検討していく。
ヨーカ堂は生産地にこだわり、生産履歴も確認できる「顔が見える野菜」を販
売しているが、契約農家からの直接仕入れが中心。農業への参入について、同社
は「作った人間が売り場に立てば究極のトレーサビリティー(生産履歴管理)に
なる」と話している。
ソース▽
MSN産経ニュース(2008.6.19 09:47)
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/080619/biz0806190950003-n1.htm