夏本番を前に、男性の体をほのかな香りで包む商品の発売が相次いでいる。
スプレー式の香水や、かむことで汗腺から香りを発するガムの新商品など。体臭に気をつかう男性が増えていることが背景にあるようだ。
食品大手のクラシエフーズは今月、中部地区限定で先行発売していたガム「オトコ香る。」の新商品「クールローズメントール味」を
関東甲信越地方でも発売した。配合したバラの香り成分が腸などで吸収され、汗腺から香りを発散する。
「オトコ香る。」は06年夏に発売したが、同社は「若者から中高年まで人気が広がっている」として、清涼感を高めたシリーズ新商品を開発した。
日用品大手のユニリーバ・ジャパンは、昨年大ヒットした男性向けのスプレー式香水「AXE(アックス)」に、
ミント系の香り「ショック」と、かんきつ系の香り「リカバー」の2種類を加えた。スプレーで吹き付ける手軽さがうけ、
昨年は春の発売から半年間で650万本を売ったが、今夏も需要拡大を狙う。
マンダムも、制汗剤「ギャツビー バイオコアデオドラント」にかんきつ系の香りのスプレーやクリームを追加した。
日本フレグランス協会常任講師の中田邦子さんは「女性に臭いと思われたくない、仕事で清潔感を保ちたい、などの理由で、
自分に合うさわやかな香りを求める男性が増えている」と話している。【森有正】
そーす:毎日新聞
http://mainichi.jp/select/biz/news/20080619k0000m020135000c.html